メロンの特徴と種類は?
芳醇な甘い香りと味わいで、果物の王様と言われるメロン。分類的には、ウリ科でキュウリと同じ種類の植物です。歴史は古く、古代ローマやエジプトでも栽培されていたと言われています。日本に現在流通しているようなヨーロッパ系メロンが伝わってきたのは明治時代で、大正時代には温室栽培が始まりましたが、価格が非常に高く、一般的には高嶺の花でした。昭和30年代になり、古くから日本で栽培されてきたマクワウリとヨーロッパ系メロンを掛け合わせたプリンスメロンが登場し、大衆的な価格と甘みの強い味わいで一気に人気を獲得。一時はメロン市場の70%を占めるほどでしたが、現在は様々な品種が登場して、選ぶ楽しみが増えています。
メロンは人気のある果物なので、日本各地で特産品のブランドメロンが開発・生産されています。メロンは皮の表面に網があるかどうかでネット系、ノーネット系に分けられ、果肉の色によって赤肉系、青肉系、白肉系に分類されます。ネット系の代表格はマスクメロンですが、これは品種ではなくムスク(じゃ香)の香りがするメロン、という意味が名前の由来で静岡県の特産品です。夕張メロンはオレンジ色の赤肉系で北海道夕張市、タカミメロンは青肉系で茨城県の特産品、楕円形のアムスメロンも青肉系で千葉県の特産品のネット系メロンです。ノーネット系ではプリンスメロンが代表格で、他に青森産のホームランメロン、輸入品の多くを占めるハニーデューメロンなどがあります。
肉料理の後のデザートにピッタリ?
夏に旬を迎えるメロンには、暑い季節にうれしい成分が多く含まれています。特にカリウムが非常に多く含まれ、体内の余分な塩分を排出し、水分のバランスを整える作用があるので、むくみやすい夏にはピッタリです。また、夕張メロンやクインシーメロンなどの赤肉系には、ベータカロテンが豊富。髪や皮膚の状態を整えるはたらきが期待できるので、紫外線のダメージを受けやすい季節には積極的に摂取したい成分です。また、タンパク質分解酵素のククミシンが含まれているので、肉や魚などを食べた後のデザートにメロンを摂ると、タンパク質の分解が早まりエネルギー源として効率的に活用されるので、夏バテや疲労の回復につながると言われています。
メロンレシピを紹介!!
メロンの皮の漬物
<材料>
メロンの皮 :1/2個
砂糖 : 大さじ1
酢 :大さじ1
塩 :大さじ1
ごま油 :小さじ1
ブラックペッパー :適量
<作り方>
1. メロンの皮をよく流水で洗い、キッチンペーパーで
軽く水気を拭きます。
2. 皮をさらに表皮と、硬い身のついた内側とにわけます。
3. 身のついた内側を短冊切りにします。
4. ボウルでやジップロックで、3と調味料をすべて入れて
混ぜ合わせます。
5. そのまま1時間おいたら完成です。