きくらげとは?
「クラゲ」の名前が付いていますが、きのこの一種のきくらげ。
近年はよりコリコリした触感が楽しめる生きくらげも流通しています。
コリコリした食感で、中華料理でおなじみのきくらげ。きのこの一種ですが、形がクラゲに似ていることから、名付けられたと言われています。日本全国に自生し、日本では古くから食べられていましたが、他に食用にしているのは中国や韓国など東アジア圏のみ。
漢字では耳のような形をしていることから「木耳」と書きます。現在流通している99%以上が中国から輸入される乾燥きくらげですが、近年は国産の生きくらげも出まわるようになりました。夏から秋にかけてが旬で、主に九州地方で生産されています。乾燥きくらげよりも肉厚で、力強い食感が人気です。
きくらげは鉄分補給食材なの?
きくらげは、きのこ類の中でも栄養価が高い食材です。骨や歯をつくるカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDがともに豊富なので、成長期の子どもや骨粗しょう症が気になる高齢者にはピッタリ。また、造血作用のある鉄や葉酸も豊富なので、貧血が気になる女性や妊婦の方にオススメです。鉄はひじきやレバーも含有量が多いことで知られていますが、クセがあるので苦手な人も多い食材。しかし、味にクセのないきくらげは、好みの味付けで食べることができるので、鉄分補給食材として重宝します。また、食物繊維も豊富で、便秘予防や有害なものを排出するデトックス効果も期待できます。
厚みがあるものが良品!
乾燥きくらげを選ぶときは、形がしっかりしていて厚みがあるものが良品です。生きくらげは、肉厚でツヤがあり、表面がしっとりして色が濃いものが良いでしょう。表面に白い胞子が付いていることがありますが、きのこ類に付くもので水洗いすれば落ちるので、心配ありません。生きくらげは買ってきたら水気が付かないようにキッチンペーパーなどで包んでから保存袋に入れて冷蔵庫へ。食べきれない時は冷凍保存も可能です。乾燥きくらげは、20~30分水に浸して戻してから使います。きくらげはきのこなので、食べるときは加熱が必要です。炒めものや煮物に使う場合は、食べやすい大きさに切ってから調理し、サラダに使う場合はサッと湯通ししましょう。
きくらげレシピを紹介!!
ツナときくらげのシリシリ
<材料>
きくらげ :4枚
にんじん :1本
ツナ缶 :1缶
めんつゆ :大さじ2
ごま油 :適量
<作り方>
1. きくらげは水で戻して千切りにし、にんじんも千切りにします。
2. きくらげとにんじん・ツナ缶は油ごと加えて炒めます。
※ノンオイルのツナ缶の場合は軽く油を敷きます。
3. 2~3分炒めたら、めんつゆを加えます。
4. 具材に火が通り調味料が馴染んだら、仕上げにごま油を
一回りかけ、1分ほど炒めて完成です。